詩「純潔」


※ 詩人・高村光太郎(1883-1956)の没後50年が経過し、著作権保護期間も終了しているため、ここに全文掲載させて頂きます。

 (一部、現代仮名遣いで表記)

 

 この詩は、今から70年以上も前に書かれたものですが、「純潔」や青年に対する私たち統一教会員の考えに共通するものであることから、改めてご紹介いたします。

 

純潔

 高村 光太郎

 

純潔をまもってくれ、青年よ。

 生まれてまだ二十年にもならないだろう青年は

まるで天からもらった水晶玉のようにきれいだ。

その純潔をまもってくれ、青年よ。

君の素直な生一本な精神を大事にしてくれ。

君の濁(にごり)に接せぬ體(からだ)を断じて汚すな。

面白そうな誘惑を軽蔑してくれ。

 誘惑から君自身を守る事に興味をもってくれ。

 自分の知らないような暗い事は

いさぎよく蹴飛ばしてくれ。

きれいでいる事のたのしみを知ってくれ。

天から貰った又と無い此の水晶玉を

むざむざ汚してはもったいない。

自分を高く考えてくれ、青年よ。

 からだを汚すのは一切の不幸の初一歩だ。

 青年期を必ずきれいに護(まも)り通して

のびやかに丈夫に晴ればれと大人になってくれ。

これが大人からの切なる願だ、青年よ。

 

 (昭和15920日作)